「グラスハート」に関する考察




最初に「青空シリーズ」の大まかな話の流れを作ったのが
お題「春夏秋冬」の頃。
そのまんま春夏秋冬を起承転結に当てはめて、物語を作っていきました。
その時から転に入るときには、
ガラスが割れる話を持ってこようと思っていました。


学校図書館での司書時代に
体験した一番大きな事件がガラス事件でした。
描写もかなり実体験に基づいています。
阿部のようにガラスが降ってきた生徒はいなかったけど、
図書館のドアのはめ込みガラスに、鬼ごっこをしていて突っ込んだ
愛すべき大バカ(中学3年男子、本を読まない常連)さんが
いらっしゃいましてねー。
お昼休みで、クーラーが入っていたため100人もの生徒がいて、
大人はその場に私一人。呆然…。
花井の気持ちがよくわかります…。
かけつけてくださった先生方にはお世話になりました。
つーか先生方はこういうときたくさんの生徒を動かすのが上手いのですよ。
ガラスの割れる音も流れる血も(夏だったので腕全部…)刺さっている破片も
今でも忘れられない記憶となっています。
突っ込んだ本人大変元気で(笑)
後で言われました。
「せんせーっ、オレが突っ込んだからガラス、(入れ替えて)キレイになっただろー」
……ば、ばっかもーんっ!
たいしたことがなかったからよかったけど!!


その数ヵ月後に本州かどこかの中学で、実際にガラスに突っ込んで
死亡事故になったケースがあり、とんでもなく肝を冷やしたものです。


しばらく私の中で「ガラス事件」と呼ばれていたこの話。
タイトルとテーマは思いっきり後付けです(笑)


「グラスハート」関連の12作。
教室の図を書いて、事件がおこった時に誰が何処に居るのかを
全部書き込んだり、あの1日のタイムテーブルを作ってみたりしました。
まだ7組の教室しか出てきませんが、この後、校医の病院、保健室、
1組の教室、野球部室、阿部の家、浜田の家と
12作の間にそれぞれキャラの場所移動があるので(笑)
わけわかんなくなるのです。


「グラスハート」はあくまでも通過点のお話です。
ほんとに書きたいのは、お題「続・グラスハート」のほうです。
4作書きたくて書きたくてたまらない話が来ています。

辛い話が続いていて、こんな話読むほうも辛いよね…と
くじけそうになりつつも、頑張って書いてきました。
彼らが行き着く先は何処なのか…
これからもお付き合いくださると幸いです。
よろしくお願いいたします。










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2007.2.20 up