『Room107 その1』





ある晴れた日の1年7組。
ぽかぽか陽気の昼休み。





「すげー!阿部、お前の腕…
いつのまに肉マンになっちゃったの」
水谷が素っ頓狂な声を上げる。



見れば、さっきやってきて阿部と話をしていた三橋が、
今は机に突っ伏し眠った状態で
阿部の腕にがぶりと噛み付いている。



「よだれまで垂れてる…」
花井もやってきて、唖然としていた。



「それ痛くね?」
「ちょっとは痛ェよ」
水谷の問いに阿部はさらりと答える。
本人噛みつかれながらも、幸せそうな顔をしている。
「そっかー。三橋、幸せな顔して寝てんだもんな。
起こしたくないよな」
「ん。そうだな、あと7分くらい寝かせててもいっかな。
予鈴の3分前なら、起きて教室に帰るのにも十分な時間だろ」
そんなことも計算してんのかと半ば呆れつつも
このぽかぽか陽気、
眠っている三橋を水谷もうれしそうに見つめていた。
「大好きな肉マンの夢…見てんのかなぁ?」






今日も、きっと明日も1年7組は平和。








青空シリーズのパロディです♪





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