「連れてくのか」
デス・マーチの参加者が決まった日に、
そうヒル魔に問うたのは十文字だった。
「テメーはいったい誰の話をしている」
「まさか誰の話をしているのかすら、わからないというんじゃねーだろうな」
「…糞マネなら、連れて行く」
十文字は息を飲む。
女の身でデス・マーチに付き合うのは
大変じゃないだろうかとそれだけを思う。
押し黙っていると、ヒル魔が口を開いた。
「まあ、あの糞チビが参加するといった時点で
ついて来るのはわかってたがな。あの女もデビルバッツの一員だ。
本人が望むなら、…好きにさせるさ」
と云って、目の前の悪魔はケケケと笑った。





ここでまもりちゃんを女一人連れて行くことに
異を唱えるのはやはり彼しかないでしょうね。




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