in conclusion








さあ、聖母の手は引いた。



このまま一緒に地獄へと落ちるのか。
それとも大きすぎる夢を抱えたままで、
新しい場で足掻きながらも、光へと向かうのか。



ずっと守られていた俊足のキリスト(救世主)は、
もう聖母の隣にはいない。
それでも。
まだ悪魔の傍に身を置くというのなら、
どこまでも、どこまでも連れて行くのだ。







どこまでも、それが人生の涯まででも、一緒に。

聖母のような笑みは絶やさぬままで。
本当は、その笑顔をも、
自分の奥底ではいつの時でも欲し、求めていた。



マリアマリア。

アヴェ・マリア。












in conclusion


最初は独りだった。

やがて2人になり、3人となって、
泥門デビルバッツの創成となる。
駆け抜けるキリストと出会い、
聖母とも運命の出会いを果たし、
それからは少しずつ、少しずつ仲間が増えていく。

デビルバッツから離れても、
各地に散らばる仲間たちがまた違う場に集い、
新しい世界を創っていく。

アメフトを続けている限り、彼らの夢に終わりは来ない。
追いかける夢があるのは人生の醍醐味で、
「だからアメフトは面白ェ」と思うのだ。





2015/11/24 UP


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